本の概要
タイトル:小学生の勉強は習慣が9割
著者:菊池 洋匡(きくち ひろただ)
算数オリンピック銀メダリスト。開成中学・高校・慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。10年間の塾講師歴を経て2014年に伸学会自由が丘校を開校し、現在は目黒校、中野校、伸学会Primaryと4校舎を運営。中学受験の第一志望校合格者は4人に1人と言われる中、毎年40%以上の子どもたちを第一志望校に合格させている。
小学生のお子さんを持つ親御さん(保護者さん)は、わが子に「勉強好きになってほしい」「成績がどんどんよくなってほしい」と願っています。しかし、実際は「子供が勉強嫌い」「ゲームのほうが好き」というケースが、よくあります。そうなってしまう大きな原因は、「子どもの評価基準が成果主義であり、そして子どもが成果を出せないから」です。子どもの評価は「行動主義」で行うのがポイントです。行動を積み重ねることで結果を出せるようになるのです。では、その「行動」を積み重ねるにはどうすればいいのでしょうか? それが「習慣化」です。本書では、一度身につければ一生ものの「習慣化の技術」を、科学的根拠にもとづいてお伝えしていきます。
amazon.co.jp 紹介文より
■第1章 なぜ「習慣化」が重要か?
■第2章 習慣のメカニズムを知る
■第3章 どんな「目的」のためにどんな「行動」をするか
■第4章 「はじめの1歩」を踏み出す秘訣
■第5章 習慣になるまで繰り返す秘訣
■第6章 子の習慣づくりをサポートする親の心構え
成功する人の共通点や特徴は!?
興味深い科学的研究で分かったこと!
すず子は、科学的根拠に弱い。。。
どんな研究なのかというと、「1万時間の法則」で有名なフロリダ州立大学の心理学者アンダース・エリクソン教授の「プロフェッショナルが優れた能力を獲得する方法」についての研究をしました。
その結果はというと、「超一流になるのに才能は関係ない。必要なのは卓越した努力である(例外;適した体格が必要なスポーツ選手)」と結論づけています。
その他にも、韓国の囲碁のトッププレーヤーを対象にした研究では、彼らのIQの平均値は約93であり、平均の人のIQよりもむしろ低かったという結果が紹介されています。
IQが高い人ではなく、たくさん練習した人、つまり経験値を積むことによりIQの高さと強さには相関関係がなくなるそうです。
へぇ~そうなんだ✨意外な展開。
確かにオセロや将棋も経験値は大事ですよね。
著者である菊池先生は、ご自身の経営されている伸学会で実際に生徒を目の当たりにしているからこそわかる情報があります。
この本では、「中学受験の勝者は努力したと思っていない子も多い」とあります。
基本的に難関中学へ合格するには、かなりの勉強量が必要になるのは、誰しもが知っていることです。
しかし、ここでは努力したと思っていない子も多いというのは、何がそう感じさせているのでしょうか??
マシュマロテストでわかること
努力できる子=成績が良い子=我慢強い性格の子
このことが簡単にわかるのが、マシュマロテスト。
スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミッシェルが行ったテストで、4歳くらいの子供を対象にした実験だそうです。
マシュマロテストとは、4歳の子どもを1人ずつ部屋に入れ、マシュマロを1つ置き、“マシュマロは好きな時に食べてもいいが、実験者が戻ってくるまで食べずに我慢出来たら、マシュマロがもう1つもらえる”という実験的テストのことを指します。この実験結果は様々ですが、彼らの数十年後を追跡調査したところ、実に面白い結果が出たのです。
最後まで我慢してご褒美をもらえた子どもは成績が良く、誰からも好かれ、給料の高い仕事に就いていることがわかりました。一方で、誘惑に我慢できず途中で食べてしまった子どもは、後に問題行動を起こすことが多く、肥満率も高いことがわかったのです。
つまり、この実験で、子ども時代に身に付いた意志力がその後の人生を大きく左右すること、衝動や誘惑に負けない自制心が働く子どもは、その後成功する可能性が高いことが立証された心理学の実験です。
じゃあ、マシュマロを食べてしまうような子は、目先の誘惑に弱く、中学受験においてもむいていないのかなと思ったのですが、いろんなお子さんを見てきた菊池先生は、そういうタイプの子の対処法を書かれています。
誘惑と正面から戦ってはいけない。
なるほど~諦めから入ってしまったすず子には、まさに目からうろこ状態。。。
こんな簡単なことになぜ気づけなかったのか・・・自責の念💦
確かに子供に正面から誘惑と戦わせることをしなきゃいいんですね!!
マシュマロテストの結果を踏まえ、良い行動こそが良い習慣へとつながることを実践することが受験への対策につながると言いたいのではないかと思います。
良い習慣とは!?習慣になるには?
良い習慣をつけてしまえば、無意識に行う行動はエネルギー消費が少ない。
行動を習慣化すると、それに合わせて性格も変わってくる、性格の半分は後天的に決まるということなので、マシュマロテストで嘆かなくてもよいのかな。
すず子も経験上、菊池先生がおしゃっていることが分かります。
やるもんだと習慣になっていれば、息子が怒ることも少なくなってきます。習慣化になるまでの間が一番つらいですね。。。
この書籍では、「頑張りは長く続かないから習慣化する」そのためのノウハウを説明しています。
勝つのは「当たり前の習慣」のレベルが高い人!!
行動を習慣化して反復・継続する、これが大事。
そのためには、感情をコントロールするのが大事になるそうです。
勉強を習慣化し、生活の一部にすることで勉強させられている感じをなくすというのは、かなり重要なことですね!!
ただ、我慢強い性格の人でも、長期的な習慣作りには失敗しがちであることが分かっています。
じゃあ、どうやったら習慣になるのか!
その答えは・・・・????
毎日同じ行動を2~3か月、反復・継続する。
淡々とするのが一番ですが、その淡々とするためにはどうすればいいのか、子供にどう接していけばいいのかが書かれた本です。
子育てを始める前に読んでおきたい1冊です。
いい本ですね🌟
①習慣にするには、同じ行動を2~3か月反復・継続する!!
②親が押し付けるのではなく、子供自身にも考えさせ、決めさせる!
③細かな目標&ご褒美を用意する。
③習慣を性格レベルまで落とし込む
すず子の感想
この書籍を読み感じたことは、日々の生活や行動が子供の性格を作っていくということです。
賢い子は、なぜ賢いのか?
賢くなる行動をしているからだと思うのです。
当たり前のこと言うなよ!!!!!!!!!って思いますよね。。。
日々の生活がいかに大切か、過ごし方を考えちゃいましたね。。。
子どもの行動を全面否定せず、親子関係を大切にし、勉強を習慣にすることができる本だと思いました。
もう少し早く読みたかったかな。。。
前回、ブログで「リトルクラブ」という通信を始めたという記事を書かせていただきました。
紆余曲折あり、やめようと思いました。だって、息子が全然やろうしないので、たまりにたまって、すず子が嫌になったからです💦
その後、今に至るまで、ホームワークは毎日やると決め、「謎解きしよう」などと適当なことを言ってリトルクラブを毎日やっていたら、息子が毎日やるもんだと思いこんでイライラしなくなってきました。
菊池先生の習慣にするコツを試してみたら、すず子も息子もハッピーになりました!
習慣になる前は地獄でしたけど・・・🤣
もしよかったら、読んでも損ではないと思います。
お近くの図書館に必ずおいてあると思います。